在宅勤務と外出自粛で夫婦の危機!?
在宅勤務や外出自粛で世間では夫婦喧嘩が増えている!?
新型コロナウィルス感染防止のために、私たちの生活が一変する中、夫婦が自宅で顔を突き合わせる時間が増え、予期せぬ問題が浮上しているようです。
「夫の自分勝手な本性が見えた」、「家にいるだけでイラっとする」、「たいして仕事ができないんじゃないかという疑惑を持った」とか夫婦の間の様々な話題が聞こえてきます。
人間、ちょっとでもイヤだと思うと単純接触効果で、顔を合わせる頻度が上がると、ますますイヤになってしまうものです。
そこで、今日は、在宅勤務と外出自粛でストレスのたまる夫婦に(特に奥様に!)是非知って頂きたい夫婦円満のためのあれこれをお伝えします。
夫婦円満のために、知っておきたい4つのこと
私たちが最先端ウェディング研究所とまとめた夫婦円満のための方法の中から、これだけは押さえておきたい4つのことをお伝えしたいと思います。
相手をあるがままに受け入れる
家族関係の第一人者、ルース・バービー博士によると、夫婦は相手をあるがままに受け入れることが不可欠とのこと。相手を受け入れるといっても、妥協するということではなく、相手を価値のある人間として認めることなのだとか。
全ての人が必要としているのは自分を無条件で受け入れてもらうことなので、特に夫婦では相手に厳しい条件を突き付けてないか確認が必要です。
男女の違いを理解する
20 世紀までは男女の違いは社会や家庭など育った環境が作るという考え方が主流でした。
しかし、生物学者や人類学者、脳科学者による研究が盛んになってくると、男女の本質的な違いが科学的に明らかになってきました。
たとえば、女性の方が、モノが鮮やかに見えていて、視野も広く、味覚も嗅覚も鋭いのです。
そのため、冷蔵庫の中のものを探す能力などは一般的には女性の方が優れていると言えますし、ちょっとした匂いにも女性の方が敏感です。
また、一般的に女性の方が感情に対する感度が高く、コミュニケーション能力も優れていると考える専門家もいます。
そのため、妻が夫に些細なことでイライラするということが多いようです。
そんなときは、一度立ち止まり、夫のパーソナリティーの問題だと考える前に、そもそもの男女の違いではと考えてみることはとても重要です。
会話のすれ違いを理解する
夫婦喧嘩には、いくつかのパターンがあるという専門家の主張は無視できないものです。
その典型的なものは同じ言葉を口にしていても違う意味で使っているというものです。
形容詞で湧き上がる感情を表現したい妻と、言葉どおりにしか理解できない夫がいれば、そこには必ず誤解が生じます。
また、日本人は言わなくても分かっているだろうとか、言わなくても察して欲しいとか思いがちです。
これらは常にすれ違いの元になるので、誤解しているかもと思ったらすぐにお互いに意図を確認するようにしましょう。
コミュニケーションの目的の違いを理解する
夫婦のコミュニケーションの目的はそもそも違っていることが多いようです。
最も多いのは、妻は共感のためにコミュニケーションを取り、夫は目的達成や問題解決のためにコミュニケーションを取りたがるというものです。
妻が共感して欲しいだけの時、夫がそれを説明したり、解決したりしようとすれば、当然、会話はすれ違うことになります。
説明するという行為は支配欲求の表れで「戦争を仕掛けている」のと同じこと。
つまり「私が正しく、あなたが間違っている理由はこうだ」と言っているようなものなので、喧嘩になるのは必然なのです。
夫婦円満の秘訣は男性が変わること
人生の目的が生存競争から生きがいや自己実現へ変化しているなか、こうした状況に女性は上手く適応できていますが、男性は適応できていないと言われています。
感情に対して無理解な男性は、やはり多いですね。
アメリカの心理学者ジョン・ゴットマン博士曰く、「感情に対する知性が備わった男」が今求められている男性像だそうです。
もっと妻や家族の話に耳を傾け、目を向けて、「生きがい」や「自己実現」をともに探っていくことが求められています。
そのためには、自分の考えを押し通すだけでなく妻の影響力を受け入れることが大事だということで、男性には耳の痛い話だと思いますが、取り組む価値は大いにありそうですね。
幸せな夫婦作り7つのポイントとは
最後にジョン・ゴットマン博士が数多くの年月とカップルの観察により導き出した幸せな夫婦作り7つのポイントは非常に分かりやすいので、一部、先述のものと被りますが、ご紹介します。
- 相手の興味や気持ちについて理解を持つこと
- 相手へ愛と敬意の気持ちを育むこと
- 相手と向き合うこと
- 相手からの影響を受け入れること
- 解決できる問題だけを解決する
- 行き詰まりを乗り越える
- 分かち合える人生の意義を設定すること
夫婦は真剣に向き合うだけで、大抵のことは乗り越えられます。また、家のメンテナンスにコストをかけても、夫婦関係のメンテナンスに時間もコストもかけようとしないことが最大の問題だそうなので、外出自粛のこの時期を家族や夫婦が向き合う時間にできるといいですね。
参考文献
「Barking Up The Wrong Tree」Eric Barker
「人望が集まる人の考え方」レス・ギブリン
「The Seven Principles for Making Marriage Work」 John Gottman